福島市で阿武隈川と合流する荒川は、わが国でも有数の急流河川である。荒川緩傾斜堤の整備は、既に整備されていた桜づつみと河川空間とを一体化するための試みであった。
ここでは、当初5割で計画されていた堤防を2割から9割へと漸次的に変化させることで、きわめて柔らかな表情の堤防をつくりだすことに成功した。
荒川緩傾斜堤のデザイン手法は、その後阿武隈川渡利地区のデザインへと引き継がれ、さらに展開することとなった。
荒川緩傾斜堤